ミスト(映画)雑感:恐慌状態でも最善を尽くすということ
https://filmarks.com/movies/38633
ホラーの名作と名高い映画、ミストを観た。これは、ホラーの皮を被ったヒューマンドラマだろう。クトゥルフチックなモンスターがさまざま登場して、それはそれで見ものではあるのだが、やはり醍醐味は登場人物たちの置かれた状況やそこで起こる人間模様だろう。
閉鎖状態に置かれ、何が正しいのか誰もわからない状態、さらに外的な脅威にもさらされている。そんな状況で群衆がどういう行動に出るのか、自分はどのように行動すべきなのか。さまざまな疑問を投げかけてくるが、明確な答えは与えられない。「正しい」ように思えた主人公の勇敢な行動ですら、結果的には最悪の事態を招いてしまう。それでも、こうした恐慌状態でもなるだけ冷静に状況を分析し、できる限りベターな意思決定ができるようにしたいものだ。
この記事で、ミストのエンディングは、Davidたちが勇敢な行動をとらなければ(彼らが犠牲になり、息子が死ななければ)、霧が晴れて事件が解決することもなかった、という解釈もあり得ると書いてあって、これは面白い見方だと思った。つまり、息子を生贄にすることによって初めて霧が晴れたのだ、という解釈。たしかに、この見方を取れば突然霧が晴れた理由は単なる偶然ではなく、説明できることになる。以下記事からの引用:
“However, the darkest interpretation of The Mist’s ending suggests that the mist receding would not have happened if David had not done what he did and that Mrs. Carmody was right all along. ”
ちなみに。制作年代的にも背景には9/11のようなイスラム原理主義によるテロリズムとそれに対する恐怖があったりするのだろうか?と思ったりするなど。