残穢(小説):日常に潜む怪異
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現代Jホラー小説の古典?残穢を読んだ。著者がある怪現象について、読者からの手紙(2000年代初頭の話)で教えてもらい、その現象について聞き取り調査や資料を使って時代を遡りつつ調査する。そして関連する事件や怪異をどんどん知ることになっていく、という話。
映画版をすでに観ていて面白いとは思ったが、あまり怖い映画とは感じなかった。どちらかというと、怪異の真相を明らかにしていくミステリー映画として楽しんだ部分がある。
しかし、この小説は怖かった。そしてこの小説の怖さは独特で、ある特定のシーンが怖いとか出てくる幽霊が怖いということではない。もしかしたら日常生活に、自分の住んでいる家に、怪異が忍び込んでいるのかもしれない、そしてそれは案外どこにでもあることなのかもしれない、と思わせるところに怖さがある。
少しぞっとして地理院地図で自分の住んでいる住宅の歴史的な変化を調べてしまったくらいだ。航空写真での変化をみたくらいでは、特に詳細になにかがわかるわけではないけれど。
底冷えのする恐怖が好きな人にはおすすめ。